【調べてみた】東富士演習場の謎?

どこまで続くのかと思わせるような広大な草原、虫の音、風の音。

自衛隊ファンには夏の風物詩?として馴染みの深い「富士総合火力演習」、いわゆる「総火演(そうかえん)」

陸上自衛隊が総力を上げて披露する世界でも大変珍しい、一般公開される実弾射撃演習なのはいまさら説明の必要が無いと思われますが、今年ももう7月下旬ですので、もうすぐ入場券の当選発表があるものと思われます。今年も熱い夏がやって来ます!

年に幾度かこちらの東富士演習場に撮影で入らせて頂く事があるのですが、その都度富士山麓の原生林の壮大さには驚かされ、戦前はもちろん明治、江戸、その前の時代に至るまで「この光景」は変わらなかったのではないかと想像を膨らませ歴史のロマンに浸ることも度々。

実は東富士演習場について良く知らない!

そんな中、「あれ、そういえば東富士演習場の歴史など殆ど知らずに来ている」という事に気付き、今回を切欠に(ネット上の検索ではありますが)少しばかり調べてみました。

なんと使われて始めたのは1896年

wikipediaによると、初の演習が行われたのは「1896年」明治29年とのこと。 実にここは123年も前から演習場として使用されている事なので日清戦争の2年後、日露戦争の8年前という計算に。

昔の歴史の授業で、日露戦争には海岸沿いにあった「二十八糎砲」を撤去して戦地で活用したと習い、また映画でもそんなシーンがあった事を思い出した。 あれか? あれを撃つ際にここを使用したのが始まりなのではないか?

広さ8,800ヘクタール

陸上自衛隊のサイト内の記述から広さを確認することができた。8,800ヘクタール。 正直ピント来ないので、まずは東京ドームの広さを調べる事に。

東京ドームまさかの5ヘクタール以下

東京ドームは約4.7ヘクタールとのこと。ちょっと待ってください、「レモン10個分の」とか「バファリンの半分は」とか色々表現はありますが、東京ドームがこんなに小さな単位に思えた事はありません。単純計算で東京ドーム1,760個分! ビッグエッグがまさかのタイニーリトルエッグに。

悔しいので「仁徳天皇陵」の広さを調べてみると、それでも約10倍の46ヘクタール! つまり東富士演習場は仁徳天皇陵を持ってしても176倍のサイズということに… ぐぬぬ

ここまで来たら何とか東富士演習場より大きくわかりやすい対象を何としても見つけたい!

日本一小さな香川県

社会の授業中、筆者は後ろの席の友達と「ヤットデタマン」ごっこをしており、殆ど授業を聞いていなかった。毎時間飽きずに「大激怒ー!」と弓を撃つマネをしていたが、日本一小さな県は香川県とだけは覚えている。三大急流とかはすっかり忘れたが、香川県の記憶だけは間違いない。 という事で香川県の大きさを調べることに。

香川県は2万5千ヘクタール

やっとここで強すぎる東富士演習場を超える好敵手(ライバル)が現れた。

流石に「県」となると大きさもハンパない。しかし気を抜けば東富士演習場に並ばれる規模という事に。 あらためて計算してみると、

東富士演習場は香川県の35%(1/3以上)の広さがある!という結論に。

 

 

今年ももうすぐ総火演がやってくる。

本当に運の良い人はスタンド席、運の良い人は平たい茣蓙席で多くの方が始まるまでの間ウチワを仰ぎながら今か今かと演習の開始を1、2時間待つとても長く感じる時間がある。

そんな時、

「知ってました?ここって、香川県の1/3の面積があるらしいんですよ(ドヤァ」

と是非、隣のかたにトリビアをお伝えください。

 

もとい、

本当にきちんと東富士演習場の歴史を勉強させていただきたいので、富士駐屯地の資料館(いつも開放日には16MCVが展示されている坂の途中のMCVの正面の建物)にいつかお邪魔して勉強させていただきたいと思います。

その際はまたこちらで投稿させて頂きます